シートパイプ暗渠工法は、農地の浅層部に非開削工法で吸水管(シートパイプ)を埋設する、浅層引込暗渠工法として、水田をはじめとする農地の汎用化を図るために活用されています。近年の水田農業の高収益化推進のための水田の畑地化・汎用化のためには、農地の排水対策が不可欠です。
本工法は、従来の暗渠工法に比べ、品質、機能性、施工性、経済性に優れ、米、麦、大豆、野菜及び飼料作物など幅広い農作物の本格的な生産に貢献します。
用途
- 水田・畑地・湿地の排水不良改善および汎用化
- 干拓地などの除塩(降雨や灌漑水を利用したリーチング効果)
- 施設園芸ハウスの暗渠排水
- グラウンド、公園、ゴルフ場等の排水



特長
- シートパイプは、設置前はシート状であり、設置時にパイプ状に成形されます。
- 耐候性・耐衝撃性に優れ、半永久的に高い排水効果を維持できます。
- 専用機械のモールドレーナーで土中に引き込むだけで施工できるため、パイプを埋設する際の土の掘削・埋戻しが不要です。
- 耕盤を破壊しないので、土の亀裂効果により余剰水を早期に排水できます。
- 疎水材が不要であり、パイプの目詰まりによる排水不良が少ない。
- 通気口から土中に空気が流入するため、湿害を防ぎ、作物の品質の向上や生育を促進させます。
- 農地の浅い位置(約45cm)に、勾配をつけずに水平に施工するため、農地と排水路の高低差が少ない既存の農地にも適用できます。
- 排水の調整により、稲作と収益性の高い作物の栽培が可能で、二期作・二毛作等の多様な作付計画を実現します。
施工方法






標準施工図

- 施工時に地表面から地中にかけて溝を形成することで、空気の流入による土壌内の亀裂を発達させて水みちを形成し、弾丸暗渠と合わせてシートパイプに余剰水を集め、排水を促します。
- シートパイプ暗渠(有孔管)と弾丸暗渠(パイプ無し)とを、各々4m間隔で直交するように同じ深さ(管頂約45cm)に勾配をつけず水平に敷設します。
- シートパイプ暗渠の敷設後は、排水側には排水管を接続し排水口にネジ式水閘や水平水閘を取り付けます。反対側には通気口を立ち上げ、先端に通気キャップを取り付けます。

